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2008年1月19日 (土)

真冬の北海道神宮の散策 篇 ⑪

画像は『拝殿』及び『神門』方向を写したもの
それとは反対方向(私が背を向けている方向)に進むと『公園口鳥居』に出る。
この右側には梅林と桜並木が広がるので、5月の花見シーズンは絶好の花見スポットとなる。
これが公園口鳥居。先ほど祈りを捧げた『開拓神社』等が隣接する参道入り口に当たる。
「公園」とは北海道神宮に隣接する円山公園のこと。
円山公園は森や川(円山川)、沼などがある自然豊かな環境である。
5月の花見シーズンはソメイヨシノやエゾヤマザクラ等の桜が咲き乱れ、北海道神宮と共に桜の名所となる。
この道を下る(私が背を向けている方向)と「大通」に直結する、北海道神宮の“玄関口”の一つである『公園口鳥居』。
更にその「大通」を(東側に)進み、交差する「環状通」を越えると地下鉄東西線の円山公園駅1番出口ケンタッキーフライドチキン・円山店が隣接する。
今回はこの鳥居をくぐった後、進路を右にとり、「東駐車場」方向へと続く細い道を進むことに。
その途中で発見したのはこの『樺太開拓記念碑』。
かつて『樺太(からふと)』と呼ばれた『サハリン(島)』は、北海道稚内市宗谷岬)の真上(北側)にある南北に細長い島であり、江戸時代までは「蝦夷地」→「北蝦夷地」と呼ばれた。北海道よりやや小さい。
歴史書には、1200年頃から日本人が現地の先住民との交易したり、布教活動等をしていたという記述がある。
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江戸時代には江戸幕府や松前藩の直轄地としてロシアと競合する形で統治した(日露和親条約で樺太は両国雑居(日露混住)の地とされた)。
1809年、幕府の命によって樺太を探検した間宮林蔵が間宮海峡を発見し、樺太が島であることを確認。呼称を「北蝦夷地」とする。
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明治初期の1869年には「樺太」と改称1870年には樺太開拓使が置かれ(翌1871年廃止、(北海道)開拓使に統合される)、北海道と共に開拓事業が本格的に進められた。しかし、ロシアの移住と開拓のスピードが速く、度々両国との間で対立が表面化した。
1875年には一時日本は千島樺太交換条約によって樺太を完全に放棄したが、1905年の日露戦争で日本が勝利し、ポーツマス条約を締結した後は、樺太の北半分(北樺太)をロシア領、南半分(南樺太)を日本領とする。1907年には南樺太に樺太庁が置かれる。
そして、第二次世界大戦の終戦直後(1845年8月28年)に日本が統治する南樺太を含めた樺太全島がソ連邦に占領され1951年のサンフランシスコ平和条約によって樺太の領有権を放棄。
現在はすべてロシア領であり「サハリン(島・州)」と呼ばれる。
この『樺太開拓記念碑』は明治時代に樺太に移住した先人の功績を讃える為、1973年に建立されたもの。高さが約8メートルある。
この記念碑の裏側(南側)には、先ほど訪れた『開拓神社』の拝殿と柵が見える。
その間には、旧樺太にあった日露国境標石のレプリカがあるという。
流石に、荒雪をこがないと(深い雪の中を歩かないと)いけないので、冬の間は確認は出来ない(笑)
先ほどの『樺太開拓記念碑』がある道(南西側)を更に進むと、(私の背後にある)「東駐車場」及びこの『第三鳥居』に出る。
「東駐車場」は裏参道と接しているので、正月三が日やこの日(どんど焼き)はいつも満車状態となる。
これが、日本最北限の杉林。このやや薄暗い景色は、荘厳な神社の雰囲気と非常にマッチする。
『第三鳥居』をくぐり、この素晴らしい杉林の参道を通り、北海道神宮の境内中心部(『神門』及び『表参道』付近)へと向かう。
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札幌より北側(道北)ないし東側(道央内陸部や道東)の地域には杉林は存在しない...それら(道北や道東)の地域は札幌周辺(石狩平野)より寒いので、スギの生息環境としては適さないのだろう。
マイナス20℃近くまで下がる北海道の内陸部だと、スギの樹液が凍結して木の幹がバキッと破裂してしまう可能性もある。
というか、元来、スギの木は北海道には殆ど存在しない植物だったこの杉林は、明治初期(1870年頃)に札幌神社(現・北海道神宮)の建設の際に、本州から移植したものなんだろう。
一方で、北国に適したシラカバやブナ、カエデなどの樹木は冬になると糖度(グルコースの濃度)を上げて樹液の凍結を防ぐ。
その甘ーい(スピードワゴンじゃないよ)樹液により、動物達の貴重な栄養源となる・・・・ホント、自然は上手く出来ているなぁ。。。
イタヤカエデの樹液は北海道の先住民・アイヌの言葉で「トペンニ(甘い樹)」とも呼ばれる。
特に甘いとされるサトウカエデの樹液は、煮詰めるとホットケーキにかける『メープルシロップになる。
また、シラカバの樹液は人工甘味料『キシリトール』の原料となる。
メープルシロップカナダの特産品で、サトウカエデの葉はカナダ国旗にもなっているよね。
『キシリトール』は虫歯を防ぐ甘味料としてガムや歯磨き粉、化粧品に使用されている。
整然と並ぶ、天高く真っ直ぐに伸びた日本最北限の杉林。実に美しい。。。
手入れがとても行き届いているからだろう。
杉林はこまめに手入れしないと荒廃しやすいので、とても手間が掛かる。
本州では珍しくなんだろうけど、杉林が極めて少ない北海道では貴重で珍しい景色である。
逆に春にはスギ花粉症で悩まされないという利点もあるが・・・代わりに、白樺(シラカンバ)花粉症というのがあるけど(笑)
ちなみに、杉だけでなくソメイヨシノ(桜)もここ札幌が北限である。

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