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2008年1月 9日 (水)

六花亭 『判官さま (北海道神宮茶屋限定)』

今回紹介するお菓子は北海道神宮の境内(西側入り口付近)に「参拝者休憩所」内に店舗を構える【六花亭】〔北海道神宮茶屋〕店の限定商品『判官さま』
北海道・帯広市に本店・本工場がある【六花亭(六花亭製菓株式会社)】(帯広市西24条北1丁目3−19)。
札幌の老舗菓子店【札幌千秋庵】の「のれん分け」という形で1933年に創業した【帯広千秋庵】は創業者の岡部勇吉の勇退後、本家・【札幌千秋庵】出身で甥の小田豊四郎が引継ぐ。のち、旅行先のスイスでホワイトチョコレートに出会った豊四郎は、日本で本格的にホワイトチョコレートの製造・販売を開始。
全国から大きな反響を呼び、地元・帯広では多店舗展開を成功させる
しかし、道内で最大の市場・札幌へ進出を果たすには【帯広千秋庵】のままでは本家の【札幌千秋庵】と屋号が被るので不都合が生じ、ホワイトチョコレートの製法を巡って対立が生じたことから、1977年に【札幌千秋庵】に「千秋庵」ののれんを返上してたもとを分かち、雪を意味する「六花(六角形の花)」との名称を付けた【六花亭製菓㈱】へと屋号を変更し、本格的に札幌へ進出を開始した。
【六花亭】は創業者・小田豊四郎から受け継ぐバイタリティーと豊富なアイデアにより、これまで数々の銘菓を生み出し、今日では北海道を代表する菓子メーカの一つとなった。
ちなみに、同店のルーツである【札幌千秋庵】の総本家は、函館に本店を置く【千秋庵総本家】である。
1860年創業【千秋庵総本家(函館千秋庵)】⇒1894年創業【小樽千秋庵(閉店済)】⇒1921年創業【札幌千秋庵(千秋庵製菓㈱)】⇒1933年創業【帯広千秋庵(現・六花亭製菓㈱)】という「のれん分け」の系譜をたどる。
また【千秋庵総本家】からは【旭川千秋庵(1919年創業)】や【釧路千秋庵(1934年創業したが既に閉店済)】が「のれん分け」されている。
【六花亭】が創建した〔北海道神宮茶屋〕は、2000年にオープン。
この『判官さま』は、茶屋のオープン記念として同年11月23日に「北海道神宮茶屋銘菓(限定商品)」との触れ込みで販売を開始した。
『判官さま』という名称は、佐賀藩(現・佐賀県)出身で、明治時代の顕官・政治家・島義勇(しま よしたけ)の愛称から名付けられた。
1822年10月26日(文政5年9月12日)に肥後国佐賀城下の精小路(現・佐賀県佐賀市精町)で佐賀藩士・島市郎右衛門の長男として生まれた島義勇は、1830年からは藩校「弘道館」で学び、1844年には島家の家督を次いでからは、各国を遊学後、佐藤一斎や藤田東湖らにも学び、見聞と知識を深める。
のち佐賀藩に取り立てられてからは、藩主・鍋島直正の側近として海軍軍監など藩の要職を歴任。
1856年からは鍋島直正の命で、箱館奉行・堀利煕(ほり としひろ)の近習となり、蝦夷地(現・北海道)と樺太を探検調査して『入北記』という記録を記す。
後にこれが、北海道と深い関わりを持つきっかけとなった。
明治2年(1869年)に鍋島が蝦夷開拓督務、初代開拓使長官に就くと、島も蝦夷地に通じているという理由で政府から蝦夷開拓御用掛に任命され、同年には開拓使主席判官となる。
当時、未開の原野であった札幌に本府を定め「五州第一の都(世界一の都)」にしようと壮大な計画を構想した島義勇は、東洋一の都・京都や故郷・佐賀の城下町などを参考にして、整然とした「碁盤の目」の街並みに整備する工事に着手
当時、札幌の都市建設計画は国家の一大プロジェクトだったのである。そのためには北海道に詳しい島の存在は必要不可欠だった。
北海道開拓の安全を祈願するため、明治2年(1869年)に明治天皇の詔より北海道開拓の守護神「開拓三神」を祀る北海道鎮座祭が東京で行なわれた後、開拓使長官・東久世通禧と開拓判官・島義勇開拓三神の御霊代を背負って札幌入りし、当地を開拓三神の鎮座地と定め、それにより札幌の街づくりと北海道神宮の歴史はここから始まった。
しかし、極寒・雪国という厳しい環境や度重なるアクシデント等により困難と労力を要し、多額の費用がかさんだので、予算があっという間に底をつき、計画そのものが頓挫。
しかも独断で計画を進めたので上司の東久世通禧と真っ向から対立し、翌年1月19日に島は心半ばして開拓使判官の職を解任される。
開拓使判官の罷免後は侍従、明治4年(1871年)12月には秋田県の初代権令(知事)などの要職に就いた。
そして、当時朝鮮出兵を巡る征韓論に関し、真っ二つに意見が分裂した明治政府の状態に大いなる刺激を受けた出身・佐賀藩の士族は次第に政府への不平不満が渦巻き、その不穏な動きを抑えるために政府から派遣された島は、逆に彼らに同情してしまい、同時に派遣された江藤新平と憂国党の中心となり、明治7年(1874年)に佐賀藩の不平士族を率いて「佐賀の乱」を引き起こし、政府に反旗をひるがえしたが、あえなく敗北。
島は鹿児島(薩摩藩)へ逃亡し、島津久光を介した助命嘆願の旨を大久保利通に取り次いでもらうが受け入れられず、同年3月4日に捕縛、4月13日に斬首刑に処せられた。
だが、島義勇らの功績により明治4年(1871年)に社殿が完成し創祀された「札幌神社(現・北海道神宮)」は、後に地方政治の中心になり、札幌の街づくりと北海道開拓に不可欠の存在となったのである。
また、島が着手した「碁盤の目」の街並みは現在の札幌市の特徴でもある。島義勇は“札幌の生みの親”といっても過言ではない。
彼の壮大な都市建設計画のお陰で、現在の約187万都市(全国第5番目の人口)・札幌市が存在するのである。
島の死後、1889年に勅令で大赦となり、1916年にはようやく生前の勲功が認められ、従四位を贈られた。
1919年には特赦令により、逆賊扱いされていた島や江藤ら「佐賀の乱」の首謀者らが赦免され、完全に名誉回復。
その後は、世間から「北海道開拓の父」「開拓の神」と賞賛され、故郷・佐賀でも佐賀の七賢人」の一人として並び称されるようになった。
そして、北海道の人々は親しみを込めて『判官さま』との愛称で呼ぶようになった。
札幌市役所北海道神宮の境内(手水舎の隣り)には彼の顕彰銅像「島判官の像」が設置され、神宮の隣り『円山公園』には顕彰碑「島判官紀功碑」も設けられた。
命日の4月13日には同神宮で神宮創祀と北海道開拓の功績を偲ぶ「島判官慰霊祭」が毎年催される。
尚、佐賀県金立町の来迎寺に島の墓がある。
粒あんを包んだそば粉入りのお餅の表面をこんがりと焼き上げた餅菓子『判官さま』。
ご覧の通り、お餅の表面には円形状にきつね色の焦げ目がついている。
同店舗(神宮茶屋)内では、お茶と共に一人一個無料提供している。
同時に、4個入り380円(税込み)で販売も行なっている。
今回は、初詣のついでに2箱購入した。
当ブログでは前回その様子を紹介したとおり、同店舗では事前にホットプレートで温めたものを無料提供している。
このままでも十分に柔らかく美味しいが、お店で食べたものが非常に美味しかったので、
パッケージ下に表示されている「固くなった場合は、フライパンにお餅をのせて、強火でさっとこげ目がつく程度に焼きなおしてください。」という但し書きそのままに、
実際に『判官さま』をフライパンで熱してみた。
軽く短時間、強火で熱してみる。但し、焼き過ぎないように注意。
ちなみに、餅とフライパンに付着している茶色の粉はそば粉
うむうむ。イイ感じにできた。
香ばしいそばの香りがイイねぇ。。。
では早速・・・・うわぁ~!!中のお餅がチーズのようにトロトロネバネバだぁ~!!!!
そして、外側の薄い表面がイイ感じにカリカリとなって、中と外のアンバランスな舌触りと歯ごたえが筆舌に尽くしがたいほどグレイト!!!
何より、外側のそば粉やおこげの香ばしさと、お餅に包まれたちょうど良い甘さの粒あんのコク・風味との組み合わせが絶妙なハーモニーを生み出す・・・・これは茶屋で食べたものと同じだ!なまら美味い!!!!!!!
ちょっとしたアクセントとなっているそば粉がこんなにしっくりとくるお菓子もそうはないだろう。非常に味わい深い逸品だ!!
奮発して買ってよかった~~!!!
また食べたいなぁ~。。。
北海道神宮の観光名所となりつつある『北海道神宮茶屋(参拝者休憩所)』。
『判官さま』及びお茶の無料提供は、参拝客や観光客の密かな楽しみとなっている。
但し、正月の初詣や5月の花見の時期には並ばないと手に入らないのが難点。
5月の花見の時期には春の観光シーズンというのもあってか、韓国や台湾、香港・中国などの外国人観光客の並ぶ姿もしばし見受けられる。
また、時期によっては『判官さま』に替わって、『郭公の里』など他の菓子が無料提供されることもある。
ちなみに、北海道神宮及び円山公園が桜の名所となったのは“判官さま”島義勇の従者・福玉仙吉が、佐賀の乱で敗北した島が斬首された後、彼の鎮魂のために明治8年(1875年)に当時「札幌神社(現・北海道神宮)」の表参道沿いに150本の桜を植えたことが始まりという。
神宮の桜は一昨年観に行って以来だけど、今年は久々に観に行くかなぁ~。。。
こののぼりが目印!
六花亭〔北海道神宮茶屋〕店】
住所: 北海道札幌市中央区宮ヶ丘
営業時間:午前9時~17時(年中無休)
℡011−622−6666

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